ひっそりと登場 Microsoft標準で高速リモート

マイクロソフトWindowsのリモートデスクトップは動きが遅いと思われているのでないでしょうか。

確かに昔のWindowsリモートデスクトップはその通りだったように思います。便利ではあるが、実用に耐え得るスピードではなく、仕事に使うにはまだまだであると…。

リモートデスクトップのその接続方式である「画面転送型」は、その全ての処理がサーバー側で行われることから、処理速度そのものに関しては手元のパソコンよりも高速な場合が多いのですが、画面描写の技術は少し未熟なものであったがために、動画やCADソフトには全く向かないものでした。

それがどうでしょう、2012年にヴァージョンが7.0から8.1になったことで、画面描写速度が飛躍的に改善され、何とびっくり、CitrixのICA並みの動きを手に入れてしまったのです。その快適さはまるで、手元のパソコンを使用しているのではないか、と勘違いしてしまうほど…。

そして、RDP8.1が利用できる端末も、Windows7は言うに及ばず、iPadやiPhone、そしてMacやシンクライアントまでと、とても幅広いものになってきています。

ここまで快適にリモートデスクトップが標準機能の接続方式で実現できてしまいますと、高速描写の「ICA」がウリであったCitrixのXenDesktopがかわいそうに思えてくるほどです。だからこそ、ひっそりと登場したのかも知れません…。標準でここまで速いとさすがに気を遣うのでしょう。デフォルトがオフ状態なのも頷けます。こんなに多くの種類の端末で利用できるんですけどね…。